【イラスト】これ・それ・あれ

「これ・それ・あれ」は日常会話の中でよく登場します。話す人の視点によって言葉が変わるというところに着目して教えましょう。

「みんなの日本語」では第2課に登場します。

これ・それ・あれ

指示語イラスト「これ」

日本語教師ピック【これ】

イラスト【これ】

参考例文

・これは辞書です。

・これはボールペンですか。…はい、そうです。

・これは佐藤さんのですか。…いいえ、私のじゃありません。

・あのう、これ、お土産です。…えっ、何ですか。…チョコレートです。…どうもありがとうございます。

 

指示語イラスト「それ」

日本語教師ピック【それ】

イラスト【それ】

参考例文

・それはわたしの傘です。

・それはノートですか。…いいえ、手帳です。

・それは何の雑誌ですか。…コンピューターの雑誌です。

・それは何ですか。…これですか。病院のカードです。…そうですか。

 

指示語イラスト「あれ」

日本語教師ピック【あれ】

イラスト【あれ】

参考例文

・あれは車です。

・あれはだれのかばんですか。…田中さんのかばんです。

・あれは何ですか。…日本語の本です。

・あれは新聞ですか。…はい、そうです。

 

指示語イラスト「道具セット1」

日本語教師ピック【道具1】

イラスト【道具セット】

こちらは、カラー印刷(白黒でも)して切り取ってお使いいただけるようにまとめました。

上の「これ」「それ」「あれ」の絵カードをA3などで大きく印刷し、こちらの道具をそれぞれ変えながら置き

学習者に「これは〇〇です。」など言わせる練習に用いることも可能です。

参考例文

・これは本です。

・それは新聞です。

・あれは時計です。

・これは手帳ですか。…いいえ、本です。

・それは何ですか。…えんぴつです。

・これはボールペンですか、シャープペンシルですか。

・あれは何のカードですか。…病院のカードです。

・それはだれの辞書ですか。…カリナさんのノートです。

・これはミラーさんの名刺です。

 

指示語イラスト「道具セット2」

日本語教師ピック【道具2】

イラスト【道具セット】

参考例文

・これは傘です。

・それはラジオです。

・あれはチョコレートです。

・あれはコンピューターですか、テレビですか。…コンピューターです。

・それは何の鍵ですか。…車の鍵です。

・これは何のCDですか。…日本語のCDです。

・これはだれのかばんですか。…山田さんのかばんです。

 

指示語イラスト「道具セット3」

日本語教師ピック【道具3】

イラスト【道具セット】

参考例文

・これはいすです。

・それは机です。

・あれは車です。

・これ、お土産です。

・それは何のノートですか。…英語のノートです。

・これはだれのコーヒーですか。…佐藤さんのコーヒーです。

 

指示語「これ・それ・あれ」を教える

物を持って「これ」、物を学習者に渡して「それ」、物を遠くに置き「あれ」

これを2回程度繰り返し、学習者にも同じようにやってもらいながら「これ・それ・あれ」を定着させていきます。

そして、概念が何となく掴めたところで、上のイラストを3枚出しながら確認していくといいかと思います。

「わたし」が誰で、誰から見た視点なのかを把握させることが大切です。

 

そして「道具」を置き換えながら

「これは〇〇です。」

「それは〇〇です。」

「あれは〇〇です。」

と繰り返し練習することで口慣らしをします。

 

「道具」を単体で用いて、学習者2人組を前に出し(もしくはペア活動)

A「これは辞書です。(辞書イラストを持ち)」

B「それは辞書です。(相手の辞書を指し)」

A・B「あれは辞書です。(辞書イラストを少し離したところに置いて)」

と、実際に操作させながら行うと感覚的に「これ・それ・あれ」を使うことができるようになります。

 

指示語表

「これ・それ・あれ」の次に「この・その・あの」を教えるさにも「これ・それ・あれ」の概念は大切です。

他にも様々な指示語があります。

表で確認すると、「こそあど」言葉のイメージがしやすいですね。

事物 連体詞 場所 方向 形容動詞 副詞 人称
これ この ここ こちら(こっち) こんな こう こいつ(こなた)
それ その そこ そちら(そっち) そんな そう そいつ(そなた)
あれ あの あそこ あちら(あっち) あんな ああ あいつ(あなた)
どれ どの どこ どちら(どっち) どんな どう どいつ(どなた)

 

「こそあど」言葉の始め、基本となる「これ・それ・あれ」を、学習者がしっかり押さえられるようにしましょう。

 













日本語教師ピック「これ」