「これから日本語教師として働きたい!」「日本語教育能力検定試験に合格したい!」という方には、通信講座がおすすめです。今回は大手の通信講座おすすめ3社をご紹介します。
日本語教師の通信講座はこんな方におすすめ!
- 日本語教師になりたいけど、養成講座420時間や大学で学んだことがないから、日本語教育能力検定試験に合格したい!
- 養成講座420時間は、通う時間もないし、お金もちょっと高い。自分のペースで学習して日本語教育能力検定試験の合格を目指す!
- 市販の教材を使って自力で勉強したけど、日本語教育能力検定試験に合格できなかった。今度こそ、絶対合格しなければならない。
- 現在、日本語教師をしているけど、もう一度学びなおしたい。そしてスキルアップや地位アップのために日本語教育能力検定試験に挑戦しようかな。
- 生涯学習一筋!とにかく学びたいから何かしたい!
- 副業ができる時間があるから、非常勤やオンラインなどで日本語教師を始めようかな。まずは勉強が必要だ。
- 定年退職したら、ゆっくり日本語教育にかかわる仕事やボランティアでもしてみようかな。
日本語教育能力検定試験は対策を講じて合格するべし
「日本語教師養成講座420時間受講修了」
「大学で日本語教育に関する主専攻または副専攻を修了」
「日本語教育能力検定試験の合格」
以上の3つのうち、いずれかを果たしていることが採用時の応募条件という求人がほとんどです。
つまり、これから日本語教師になりたいという方は、以上の3つのうちどれかを果たす必要があります。
「自分のペースで学習したい、費用もなるべく抑えたい」という方には、3つのうちの「日本語教育能力検定試験の合格」がおすすめの道となります。
日本語教育能力検定試験は難易度が高く、合格率は20%~30%となっていますが、きちんと対策を練れば合格できないものではありません。
そして、何よりも「日本語教育能力検定試験の合格」は一つのステータスのようになっている風潮があります。
そのため、420時間の養成講座に通っている人や日本語教師をしている人でも、試験に挑戦する人はたくさんいます。
日本語教師の間でも、試験本番に近づくと試験の話が話題にあがったり、試験を受ける教師たちの間で教材の貸し借りをしたり、なんていう場面もちらほら。
狭き門だからこそ日本語教育能力検定試験の合格は、一種の誇れる勲章であり、採用条件の一つとしてふさわしい位置づけとなっています。
しかし、試験に合格するためには、中途半端な勉強では到底太刀打ちできません。
なにか一つ、「これなら最後まで続けられそう!」という教材を見つけて、その教材を信じて継続していく力が必要となってきます。
今回は、日本語教育能力検定試験対策には王道である通信講座3つをご紹介します。
では、通信講座を比較していきましょう!
日本語教師おすすめの通信講座を比較
【ヒューマンアカデミー】
ヒューマンアカデミー【日本語教育能力検定試験 完全合格講座】
名物講師陣によるプロフェッショナルな講義を収録したDVDなんと19巻分!
視覚(映像教材)・聴覚(音声教材)・触覚(穴埋め式レジュメ)を使った「3方向学習システム」を導入!
最長3年間の合格保証!手厚いサポートで検定合格を完全バックアップ
▽ヒューマンアカデミーたまのは公式サイトで詳細をチェック!
日本語教師おすすめの通信講座を比較
【アルク】
アルク【NAFL日本語教師養成プログラム】
<検定合格率66.3%>「NAFL日本語教師養成プログラム」
合格率が平均の約2.8倍!3人に2人が合格している安心の実績!
メインテキストはなんと24冊!
充実した講義風の話し言葉だからどんどん読み込める!
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日本語教師おすすめの通信講座を比較
【ユーキャン】
ユーキャン【日本語教師養成講座】
忙しい人必見!効率的に学習できるカリキュラムで、合格に的を絞ってすすめる!
必要な情報を、必要な教材だけに凝縮したことで、受講費用の低価格を実現
独学ではできない豊富なサポートサービスも充実
▽ユーキャンの公式サイトで詳細をチェック!
大手通信講座3社を比較してみよう
ヒューマンアカデミー | アルク | ユーキャン | |||
講座名 | 日本語教育能力検定試験 合格講座【DVDコース】 | 【eラーニングコース】 | 【DVD+eラーニングコース】 | NAFL日本語教師養成プログラム | 日本語教師養成講座 |
価格
(一括払いの場合) ※分割払い可 |
132,000円(税込)
※赤本なし128,600円 |
141,000円(税込)
※赤本なし137,600円 |
160,000円(税込)
※赤本なし156,600円 |
103,400円(税込) | 59,000円 |
テキスト | 1冊(赤本) | 1冊(赤本)
直前対策講座講義テキスト 3冊 |
1冊(赤本)
直前対策講座講義テキスト 3冊 |
24冊 | 5冊 |
問題集 | 1冊(赤本) | 1冊(赤本) | 1冊(赤本) | 別巻問題集1冊(CD付き) | 試験対策問題集3冊 |
DVD | 19巻 | – | 19巻 | 1枚 | 1巻 |
CD | 19巻(DVDと同音声) | 直前対策講座試験Ⅱ用CD 2巻(3枚) | 19巻(DVDと同音声)
直前対策講座試験Ⅱ用CD 2巻(3枚) |
7枚 | 2巻 |
その他教材 | 用語集1冊(赤本)
講義ノート7冊 記述式添削課題 1冊 受講登録のお知らせ 受講ガイド スタートアップガイド 提出用封筒 暗記ペンセット |
用語集1冊(赤本)
ラーニング講義動画、eラーニングシステム上で講義音声データを提供 19巻 講義ノート 7冊 記述式添削課題 1冊 日本語教育能力検定試験 合格問題集 eラーニングテスト 直前対策講座 講義動画、eラーニングシステムで講義音声データを提供 3巻(各2時間程度) 受講登録のお知らせ 受講ガイド スタートアップガイド 提出用封筒 暗記ペンセット |
用語集1冊(赤本)
ラーニング講義動画、eラーニングシステム上で講義音声データを提供 19巻 講義ノート 7冊 記述式添削課題 1冊 日本語教育能力検定試験 合格問題集 eラーニングテスト 直前対策講座 講義動画、eラーニングシステムで講義音声データを提供 3巻(各2時間程度) 受講登録のお知らせ 受講ガイド スタートアップガイド 提出用封筒 暗記ペンセット |
NAFL模擬テスト1回(自己採点式CD、解答と解説付き)
『日本語教育能力検定試験 重要キーワード集300』 1冊 実力診断テスト24回 記述式問題の添削指導2回 修了証(修了時) |
添削課題集1冊
ガイドブック 添削関連書類一式など |
添削回数 | 1回(再提出可) | 1回(再提出可) | 1回(再提出可) | 2回(記述式問題) | 9回 |
標準学習期間 | 6カ月 | 6カ月 | 6カ月 | 12カ月 | 8カ月 |
サポート期間 | 受講開始から3回目の試験挑戦まで(3年) | 受講開始から3回目の試験挑戦まで(3年)eラーニング視聴動画含む | 受講開始から3回目の試験挑戦まで(3年)eラーニング視聴動画含む | 1年間の期間延長(有料) | 受講スタートから試験月までが標準学習期間に満たない場合、翌年の試験まで |
講義や音声重視で耳と目で理解を深めたいなら「ヒューマンアカデミー」
プロの講師陣による講義が鍵「ヒューマンアカデミー」
「アルク」「ユーキャン」のテキストメインと違いヒューマンアカデミーのメインはDVD、eラーニングです。
実際に通学しているかのように、プロの講師陣による講義により、深い理解と知識の定着をはかります。
たくさんのテキストをこなすのは、無理かもしれないという方にも持ってこいのカリキュラムとなっています。
赤本と合わせて合格を目指すといいでしょう。
▽ヒューマンアカデミー教材の詳細はこちらの記事にてご紹介しています。
テキスト重視でコツコツ頑張るなら「アルク」「ユーキャン」
この一式で安心スタート「アルク」
アルクの「NAFL日本語教師養成プログラム」は、メインテキストを中心に副教材もまんべんなく取り揃えられています。
この一式があれば、他の教材に目移りすることもなく、スタートから試験本番まで不十分なくしっかりと学習に望めるでしょう。
受講者の3人に2人が合格、開講30年で業界1の歴史という実績も安心できるポイントです。
▽アルク教材の詳細はこちらの記事にてご紹介しています。
ギュギュっと要点がまとまった「ユーキャン」
【生涯学習のユーキャンより】
通信講座の大手ユーキャンが2018年に開講した「日本語教師養成講座」。
メインテキスト5冊は日本語教育能力検定試験の傾向を徹底的に分析し、重要なポイントに的を絞って編集されています。
毎年、テキストの内容は試験の傾向に合わせて改訂され、丁寧に作りこまれているのが一つのポイントです。
▽ユーキャン教材の詳細はこちらの記事にてご紹介しています。
どの通信講座を選べばいいのか
決め手のカギは「学習スタイル」と「費用」
【ヒューマンアカデミー】の決め手の例
→プロ講師による丁寧で分かりやすく、試験対策ポイント解説もあるDVD、eラーニングが聞ける。テキストは有名な赤本3冊なので、集中して取り組めそう。講義ノート7冊が付いてくるので、耳で聞いて自分でポイントを書いて繰り返し取り組みたい。満員電車ではテキストを開く余裕がないけど、eラーニングならダウンロードしてスマートフォンから音声だけ聞いて勉強できる、隙間時間の勉強にいいかもしれない。養成講座に通うと50万円以上かかる講義だけど、通信講座では10万円代と、コスパよく受けられるのがありがたい。
【アルク】の決め手の例
→テキストでしっかり勉強できる。教科書のような堅苦しい文章は苦手だから、アルクの講義風の口調で書かれた文章だとすらすら読み込めそう。発声練習や聴解練習などの、実践的な知識を身に付けるための補助教材がありがたい。単語集はよく見るので、キーワード300語を厳選した単語集が使えそう。テキストに対応したDVDで教育実習の講義を見てみたい。日本語教育能力検定試験の過去問を解いたことがないので、実際の試験を再現した問題冊子と聴解問題用CD、解答・解説がセットになっているのは重宝しそう。
【ユーキャン】の決め手の例
→通信講座の受講費用は10万円以内に抑えたい。次の試験で絶対に合格したいけど、もう月日があまりないので重点だけに絞った教材が欲しい。添削課題が多いほうが、自分の学習ペースを保ちやすいので、添削課題の提出が9回あるのがいい。家で学習するよりも、外出先で勉強する機会の方が多そうなので、持ち運びに便利なB5サイズのテキストはとても便利そう。とにかくユーキャンのテキストが好きだから、まずはユーキャンを試してみようかな。
通信講座の共通メリット
一人でもつまづかないサポート
独学をしていると、途中で理解できないことが発生してモチベーションが下がり、挫折なんていうこともあり得ます。
その点、「ヒューマンアカデミー」「アルク」「ユーキャン」では、分からない箇所を気軽に質問することができ、学習を進めている中で出た疑問や相談などを、全面的にサポートしてくれる体制が整っているため、受講者のモチベーションを維持し合格まで導いてくれます。
さらに、「ヒューマンアカデミー」では、学習進捗を管理できるページ(eラーニング)があったり、
「アルク」では、通信講座の会員限定のWEBページサイトがあり、他の受講生との交流ができたり、
「ユーキャン」では、受講生限定のWEBサービス「学びオンラインプラス」で試験攻略法の動画や気軽にできるWEBテストがあったり
と、いろいろな特典を利用しながら学習をすすめることができます。
口コミ・評判の比較
各通信講座の口コミや評判を要約したものを見てみましょう!
ヒューマンアカデミー「日本語教育能力検定試験完全合格講座」
最初は、e-leaningってつまらないのでは・・・?と思っていましたが、理解できないところをすぐ繰り返し見ることができるし、1回きりの講座ではなく、何度も聞けるところが良かった!
定年後に日本語教師を目指そうと思い受講し修了しました。 受講前の講座の印象は、日本語の教え方を中心に学習するものだと思ってたのですがが、実際は社会的な背景、歴史的な背景、言語学、音声学、心理学などもあり、1年間があっという間でした。 日本語自体の奥深さや、他の国の言語にも興味を持つことができ、私自身新しい視野が開けたと感じています。 各講師によって、講義の進め方は様々でしたが、いずれの講義も楽しく受講することができたのは、講師陣の手腕のなせる技だと思います。 今後は、これらの経験を活かして日本語教師の仕事に就きたいと考えています。
試験で一番難しかったのは、アクセントや構音問題、発音の間違いの理由などの問題です。通勤途中で何度も何度もCDを聴いて判別の練習をしました。
1発合格できました。テキストのみではなく、講義映像のついたコースを利用したので理解がしやすかったです。講義映像を見た後で、赤本で復習し、最後の2ヶ月で徹底的に過去問や問題を解きました。1回目の受験で合格できたのは、この講座の教材があったからこそだと思います。
約1年間勉強して、日本語教育能力検定試験に無事合格することができました。飽き性の私が、飽きもせず 毎日勉強を続けられました。特に、今年の夏は小論文の練習でたのまなの添削サービスを使いました。丁寧な添削で、自分に何が足りないのかよく分かり、合格につながったと思います。1年間、色々なことがありました。しかし、合格という嬉しい出来事のおかげで、晴れやかな気持ちのまま今年を締めくくることができそうです。
(出典:ヒューマンアカデミー通信講座「たのまな」 )
アルク「NAFLNAFL日本語教師養成プログラム」
早期リタイアを機に、日本語ボランティアを始めました。実際に外国人に教えてみると、知識が足りないと感じることが多く、日本語教育能力検定試験の合格を目標に勉強しようと決意しました。まず、最初の3カ月間でテキスト24冊を一通り学習し、その後は問題集や過去問題にチャレンジ。特にテキストに載っている文法や音声についての解説が勉強になり、今でも折に触れて見返しています。課題の実力診断テストは受講生専用サイト「テストコ」を利用して提出。画面上に表示される「達成率」を見ることで、学習意欲が高まりました。音声問題が苦手でしたが、自分なりに作戦を立てて集中的に勉強しました。試験本番2カ月前からは毎日30分、テキストや問題集のCDを聞くようにしたところ、徐々に理解できるところが増え、最終的には音声問題で最も点を取れるまでになりました。記述式問題は、添削指導のコメントを参考にして、何回も練習しました。音声と記述をしっかりとマスターできたことが、合格につながったのだと思います。日本語教室のボランティアは今も続けています。講座を通じて文法や音声に関する知識が格段に増え、以前より自信を持って説明できるようになりました。また、検定試験に合格したことで活躍の幅が広がったことを実感しています。将来的には、国内だけでなく海外でも教えてみたいです。人生の中でそんなチャレンジができたら、きっと楽しいだろうなと想像しています。
退職後、フランス人女性にボランティアで日本語を教えることになりました。その時に、日本語が母語でない方には、より適切な教授方法があることを痛感し、日本語を教えるために必要な知識を体系的に学びながら、日本語教育能力検定試験も受けようと思い、受講の決断をしました。4月に勉強を開始し、8月末までに24冊のテキストを終える計画を立てました。最初に、日本語の文法について学ぶ10巻と11巻から始めましたが、ロジカルに書かれていてよく理解できました。また、受講生専用サイト「テストコ」では課題の提出が簡単にできます。疑問点は「学習相談」で質問でき、回答は丁寧で分かりやすくて参考になりました。予定通り、8月末までの5カ月でメイン教材のテキストを終えることができ、9月からは問題集を解き始めました。はじめに24冊のテキストで全体を学んで、最後の2カ月で問題練習、できなかったところをテキストで読み直して復習するサイクルは私に合っていたと思います。合否のカギを握ると感じていた「記述式問題」では、添削指導のコメントが役に立ち、求められている回答の書き方をつかめました。1回目の受験で合格できたのは、ひとえにNAFLで体系立てて学べたからだと感謝しています。昨今、日本社会では、外国人の受け入れと彼らへの日本語教育の必要性が盛んに議論されています。学んだ知識を生かして、私もお役に立てればと思っております。
(出典:アルク公式サイト)
ユーキャン「日本語教師養成講座」
ユーキャンの通信講座は、他社に比べて、値段もテキストの量も控えめで、仕事と家庭のスキマ時間に取り組むにはちょうど良い量でした。それでも、添削課題は3回くらいやり直し、ユーキャンのWEBテストのほか、インターネット上で公開されているテスト対策問題やスマホアプリの例題集などに取り組みました。過去問の解答は、詳しく解説されているHPを見つけ、ノートに書き写して覚えました。試験から結果通知が届くまで約2ヶ月。気が気じゃありませんでしたが、合格証書を手にして、ようやく一安心できました。
(出典:ユーキャンコミュニティ学びーズ)
日本語教師のための通信講座【まとめ】
今回は日本語教育能力検定試験の合格を目指せる大手の通信講座3つを比較しました。
自分の学習スタイルや向き、不向きがあるので、どれが1番、2番というのは、容易に判断できませんが、いずれもとても良い教材であることは間違いありません。
通信講座をどれにしようか迷ったら、まずは「教材が自分に合っていて、トキメキがもてそうか」というところで判断するとよいと思います。
そして、やはり一番大事なのは、「継続する力」です。
自分なりにどうしたらモチベーションを維持できるのか、というところも念頭に入れて学習ができるといいですね。
▽「日本語教育能力検定試験」の概要についてはこちらをご覧ください!
▽「日本語教育能力検定試験」の各通信講座についてはこちらをご覧ください!