日本語を勉強する上で、最初の関門が『ひらがな』です。
ひらがなから挫折してしまうと、学習意欲も落ちてしまいます。
バッチリ、しっかり、正しいひらがなを覚えてもらいましょう。
ひらがな一覧
「あ行」から「さ行」
『ひらがな一覧(「あ行」から「さ行」)』
シンプルに文字だけに、そして横書きです。
あ行からさ行は、学習初日の1日目で導入して良いでしょう。
「あ」と「お」、「き」と「さ」は混同しやすいので注意します。
最初は、声だけで「あ行からさ行」を一つずつ、そして、まとまりでリピートさせる。
次にこちらのカード(A3で印刷したもの)を出し視覚で確認しながらリピートさせる。
学習者が言いにくそうにしている文字は赤丸をつけて何度か言う練習を行う。
言う練習の次に書く練習に入る。
書く練習の際は、下の記事にある文字カードを用いて一つずつ丁寧に行う。
書く練習が終わったら、下の記事にある、
「あ行」から「さ行」だけで言える単語をFCとして
文字を見て言う練習をする。(意味は問わない。)
「た行」から「は行」
『ひらがな一覧(「た行」から「は行」)』
こちらは学習から2日目くらいを目安に取り入れましょう。
「なにぬねの」をしっかり発音させ、今後出てくる「らりるれろ」との混同を回避しましょう。
「ま行」から「ら行」
『ひらがな一覧(「ま行」から「ら行」)』
「ぬ」「め」、「ね」「れ」、「い」「り」、「る」「ろ」、「は」「ま」など
似ている語の読み方を間違えないように注意しましょう。
前に学習した行を復習してから、違いに気付かせると良いでしょう。
「わをん」
『ひらがな(わをん)』
こちらは、上の表(「ま行」から「ら行」)と繋げ、同時に学習して良いでしょう。
「ね」「れ」「わ」似ています。気を付けるようにしましょう。
ひらがな五十音図
『ひらがな五十音図』
ひらがな一番最初の導入、または最後の復習としてお使いください。
濁音、半濁音についても確認しやすいようにしました。
濁音・半濁音
『濁音・半濁音(が行からぱ行)』
清音との違いを1行ずつ確認しながら行います。
そしてミニマルペアで練習すると良いでしょう。
「かき(柿)」と「かぎ(鍵)」
「はは(母)」と「ぱぱ(パパ)」
「かいしゃ(会社)」と「がいしゃ(外車)」
「たいがく(退学)」と「だいがく(大学)」
「あし(足)」と「あじ(味)」
「こい(恋)」と「ごい(語彙)」
「くき(茎)」と「くぎ(釘)」
「きんめだる(金メダル)」と「ぎんめだる(銀メダル)」
「あける(開ける)」と「あげる」
「あさ(朝)」と「あざ(痣)」
「てんき(天気)」と「でんき(電気)」
いろいろ、ありますね。
濁音、半濁音の大切さがよく分かります。
ぜひ、ミニマルペアを考えて使ってみてください。
拗音(「きゃ行」から「じゃ行」)
『拗音(「きゃ行」から「じゃ行」)』
拗音(「ちゃ行」から「ひゃ行」)
『拗音(「ちゃ行」から「ひゃ行」)』
『拗音(「びゃ行」から「りゃ行」)』
『拗音(「びゃ行」から「りゃ行」)』
『拗音(「ふぁ」から「でぃ」)』
『拗音(「ふぁ」から「でぃ」)』
こちらは、教えても教えなくても大丈夫でしょう。
ローマ字入り(「あ行」から「さ行」)
『ひらがなローマ字入り(「あ行」から「さ行」)』
ローマ字は赤にして、識別しやすくしました。
ローマ字で教えたい方は、こちらをお使いください。
ローマ字入り(「た行」から「は行」)
『ひらがなローマ字入り(「た行」から「は行」)』
ローマ字入り(「ま行」から「ら行」)
『ひらがなローマ字入り(「ま行」から「ら行」)』
ローマ字入り(わをん)
『ひらがなローマ字入り(わをん)』
濁音ローマ字入り(「が行」から「ば行」)
『ひらがな濁音ローマ字入り(「が行」から「ば行」)』
拗音(「きゃ行」から「しゃ行」)
『ひらがな拗音(「きゃ行」から「しゃ行」)』
拗音(「ちゃ行」から「ひゃ行」)
『ひらがな拗音(「ちゃ行」から「ひゃ行」)』
拗音(「びゃ行」から「りゃ行」)
『ひらがな拗音(「びゃ行」から「りゃ行」)』
ひらがなを教える
ひらがなの発音は一人ずつ確認して行きましょう。
国によって、その発音がないものがあり、発音が困難なこともあるので注意します。
国別注意ポイント
・中国人
「なにぬねの」と「らりるれろ」が一緒の音に聞こえることがあるよです。
(特に、福建省「ふっけんしょう」や湖南省「こなんしょう」の学習者に見られます。)
・韓国人
「つ」を「ちゅ」
「ず」を「じゅ」
と発音してしまう傾向があるので注意しましょう。
「月」を「ちゅき」、「一つずつ」を「ひとつじゅつ」など。
・ベトナム人
「y」の音が鼻に抜ける音になることがあります。
「や、ゆ、よ」が「にゃ、にゅ、にょ」
「しゃ、しゅ、しょ」が「ちゃ、ちゅ、ちょ」
学習者が嫌にならない程度に繰り返し、確認していくようにしましょう。
カタカナを教える際には以下の記事をご参照してください。
ひらがなの書き方を教える際には、こちらの記事をご参照してください。
ひらがなの読み方をFCで確認する際には、こちらの記事をご参照してください。
五十音図はこちらをご参照してください。