「みんなの日本語」24課の教案です。初めて授業される方や、授業づくりの参考などにご活用ください。
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みんなの日本語24課
「くれました/〜がくれました/もらいました/〜に〜をもらいました」
【PDF10ページ】
みんなの日本語教案24課みんなの日本語24課教案
以下、PDFの内容を記載しております。
24課教案【漢字】
漢字学習
- 復習(全体⇨個別)、口頭で文作り
- 新しい漢字の学習/漢字カードで読み合わせ
- テキストの「読み方」
- 音訓、語彙、口頭で文作り
- 書き方指導(テキストも合わせて)
- テキスト「使い方」
- 漢字カードで読み合わせ
- カタカナの復習
- もし時間があれば、簡単な漢字ゲームなど。
24課教案【新出語】
○意味の確認
1.くれます
⇨B1の導入で扱う。
2.直します
レポートを間違えましたから、直します。答えを間違えましたから、直します。綺麗じゃない字を直します。
3.連れて行きます
子供を学校へ連れて行きます。夫を病院へ連れて行きます。おばあちゃんを店まで連れて行きます(私は店へ行きませんが)。友達は横浜へ行ったことがありませんから、友達を横浜へ連れて行きます。
4.連れて来ます
妹を学校へ連れて来ます。犬を学校へ連れて来ます。先生(医者)こんにちは、おじいさんを連れて来ました。
5.(人を)送ります
彼女を駅まで送ります。(雨が降っていますから、車で夫を迎えに行きます。迎えますと送ります。)友達が帰りますから、送ります。友達が来ましたから、迎えます。
6.紹介します
新しい人を紹介します。課長に新しい会社員を紹介します。私の好きなお菓子について紹介します。わたしの趣味を紹介します。(わたしを知って欲しい)
7.案内します
新しい学生が来ましたから、学校を案内します。初めて日本に来た外国人にすてきなところを案内します。専門学校について案内します。(あなたの役に立ちます)
8.説明します
すき焼きの作り方について説明します。パソコンの使い方を説明します。どうして、ビザが要りますか。説明しましょうか。
9.おじいさん/おじいちゃん
わたしの父の父。(わたしの母の父)わたしのおじいちゃん、あなたのおじいさん。おじいちゃんと呼ぶときは、家族など。本はおじいさんが多い(?)。知らない人も「おじいさん」と呼ぶことができます。(とても年が上の人)
10.おばあさん/おばあちゃん
わたしの父の母。(わたしの母の母)ドラえもんののび太くんは「おばあちゃん」と呼んでいます。わたしは「ばあちゃん」と呼んでいます。
11.準備
明日は誕生日パーティーがありますから、ケーキや飲み物の準備をします。旅行へ行きますから、荷物の準備をします。もうすぐ冬ですから、コートやセーターなど服を準備します。
12.引っ越し
結婚しますから、2人で住むうちへ引っ越し(し)ます。来週、引っ越します。引っ越しの準備が大変です。フランスへ引っ越します。北海道へ引っ越します。
13.お菓子
お菓子は甘くて美味しいです。わたしのおばあちゃんはよくお菓子を作ります。毎日午後3時にお菓子を食べます。友達のうちへお菓子を持って行きます。お菓子とお茶をいただきます。
14.ホームステイ
アメリカの大学へ留学します。そして、アメリカ人のうちへ泊まります。日本はあまりホームステイができるうちがありません。ホームステイした家族に手紙を書きます。
15.全部
作った料理を全部食べます。りんごが1000要りますから、スーパーのりんごを全部買います。
16.自分で
この料理は全部自分で作りました。母も姉も作っていません。自分で作りました。その答えだめですよ。直しましょうか。いいえ、自分で直します。「1人で」は、1人で行きます。1人で飲みます。1人で食べます。(手が震えるおじいさんに「あーん」…「いいえ、自分で食べます。」)
○助詞・使い方の確認
1.くれます
⇨B1で扱う。
2.直します
レポートを直します。答えを直します。きれいな字じゃありませんから、直します。
えんぴつで直します。消しゴムで直します。
3.連れて行きます
子供を連れて行きます。駅まで連れて行きます。病院へ連れて行きます。
子供は1人で行くことができませんから、連れて行きます。
4.連れて来ます
田中さんをすぐ連れて来ます。おじいちゃんを病院まで連れて来ました。
犬を公園へ連れて来ました。
5.(人を)送ります
彼女を送ります。駅まで送ります。うちまで送ります。
夜は危ないですから、友達を車で送ります。
6.紹介します
父に彼を紹介します。わたしの趣味について紹介します。
7.案内します
道を案内します。大阪城を案内します。新しい社員に会社を案内します。
8.説明します
使い方を説明します。 漢字の書き方を説明します。母にホームステイにつて説明します。
9.おじいさん/おじいちゃん
おじいさんがいます。おじいちゃんが好きです。
おじいちゃんと一緒に行きます。おじいさんは山へ木を切りに行きます。
10.おばあさん/おばあちゃん
おばあさんは川で洗濯をします。おばあさんにセーターをもらいました。
おばあちゃんは親切です。おばあちゃんは早く起きます。
11.準備
パーティーの準備をします。引っ越しの準備は大変です。
旅行へ行きますから、荷物の準備をします。
12.引っ越し
結婚しますから、引っ越します。大阪へ引っ越します。
引っ越した友達から電話をもらいました。
13.お菓子
お菓子を食べます。晩ご飯を食べる前に、お菓子を食べないでください。
お菓子を作ります。作ったお菓子は美味しいです。
14.ホームステイ
アメリカへホームステイに行きます。ホームステイでイギリス人の家族と毎晩食事します。
15.全部
料理を全部食べました。要らないものを全部捨てました。昨日覚えた漢字を全部忘れました。
16.自分で
全部自分で作りました。手伝わないでください。自分でできますから。自分でかいた絵を彼女にプレゼントします。
意味の確認をする前に、新出語一覧を音読練習しておく。
一方的な説明にしない。学生に質問しながら一緒に文作り、意味確認をする。
「紹介します」「案内します」「説明します」の区別に学生が困惑した様子の場合、補足説明をしたり、例文を与えたりする。
助詞・使い方の確認では、助詞が抜けた文を言い、学生に助詞を含めた全文を言わせるパターン、文の一部を言いい、それを使って文を完成させるパターン、文を作った後に理由を付け加えるパターンなど、文に応じて練習、確認をしていく。
24課教案【くれました/〜がくれました】
○あげます・もらいますの復習
・プレゼントの見本1(イラスト・あれば実物)を用意する。
T:ニュンさんにチョコレートをあげます。
S:先生にチョコレートをもらいました。安さんにチョコレートをあげます。
S:ニュンさんにチョコレートをもらいました。姜さんにチョコレートをあげます。
S:姜さんにチョコレートをもらいました。マヤさんにチョコレートをあげます。
・何人かに上記のように席順に見本をしてもらったら、3グループ(席順)に分かれ、「あげます」「もらいました」リレーで対決する。(品は同じ文字数のものにする。…時計、帽子、りんご)
B1「~をくれました」
・プレゼントの見本2(イラスト・あれば実物)を用意する。
T:今月誕生日の人はいますか。
S:はい!
T:じゃあ、ハインさんにみんなで誕生日プレゼントをあげましょう!
・5人の学生がプレゼントをハインさんへ渡す。
T:ハインさん。たくさんプレゼントをもらいましたね。よかったですね。
S:よかったです。
T:だれにもらいましたか。
S:林さんと徐さんと孫さんとフォンさんとシリルさんです。
T:いいですね。じゃ、林さんは・・・何を・・・?
S:林さんは花を・・・あげました・もらいました?
S:くれました!(物知りな学生に期待)
林さんは わたしに 花をくれました。
徐さんは(わたしに)ケーキをくれました。
(学生と確認しながら文作り・音読)
○図を見て、もう一度「あげます・もらいます・くれます」の関係を把握する。
・図を提示する。(学生に考えさせ、一文ずつ答えを導いた後、全員で一読する)
S:わたしは山田さんに花をあげます。
S:わたしは山田さんに花をもらいます。
S:山田さんはわたしに花をくれます。
○「あげます・くれました」リレー
・最初に行った「あげます・もらいました」リレーを「あげます・くれました」にして練習する。
・まず一周全員が言えているか確認し、時間を見てゲームを取り入れるか否か判断する。
○「あげます・もらいました・くれました」
・2人ペアを前に出す。
S:(わたしは)ミカエルさんに花をあげます。
S:(わたしは)金さんに花をもらいました。
S:金さんは花をくれました。
・同様に色々な物で何組か発表していく。
○「お祝いをしよう」
・1人3枚イラストを引く(イラストにはクラスの友達の名前が書かれている)
・全員が引き終わったら、名前が書かれている学生の元へプレゼントを渡しに行く(なるべく短時間かつ丁寧に)
・3枚から1枚、好きなものを選んで、もらったプレゼントを発表する。(定型文などを黒板に示す)
S:トゥアンさんはよく働くロボットをくれました。
S:林さんはきれいなスーツをくれました。
S:陳さんは便利な製品をくれました。
・・・。
○「丸ばつ」クイズ(疑問が残るところは補足説明する)
T:わたしは山田さんに靴をあげます。(○)
T:わたしはかばんをもらいました。(○)
T:わたしは花をくれました。(×)
T:山田さんはわたしに花をあげました。(×)
T:山田さんにチョコレートをくれました。(×)
T:山田さんは田中さんにチョコレートをくれました。(×)
○テキストB1の問題(音読・時間があればノートに2問書く)
S:マリアさんは帽子をくれました。
S:イーさんは辞書をくれました。
S:シュミットさんはサッカーのチケットをくれました。
S:ミラーさんは花をくれました。
B2「~がくれました」
・イラストを提示する。
T:「わたし」は誕生日にたくさんのプレゼントをもらいました。これは?
S:花です。
T:花は?(チケットをくれた人の顔をさし、くれたのジャスチャーを付ける)
S:花はミラーさん…くれました。
S:花はミラーさんがくれました!(物知りな学生に期待)
T:これは?
S:帽子
S:帽子はタワポンさんがくれました。
花はミラーさんがくれました。
帽子はタワポンさんがくれました。
(学生と確認しながら文作り・音読)
○イラストの続きで、練習をする。
S:チョコレートはシュミットさんがくれました。
S:辞書はワットさんがくれました。
S:着物は山田さんがくれました。
S:お菓子はカリナさんがくれました。
S:野球のチケットはワンさんがくれました。
○自分の持ち物(なるべくもらった物)を一つ用意してペア練習をする。
T:トゥアンさんの時計!素敵な時計ですね。
S:ありがとうございます。
T:時計は誰が?
S:時計は父がくれました。
T:そうですか。いいですね。
・会話の流れを黒板に板書し、ペア練習にする。
○テキストB2の問題/C1の会話練習
A:(すてきな)(時計)ですね。
B: ええ。(父)がくれました。
( )は、各自変えて行う
24課教案【〜もらいました/だれに〜もらいましたか】
B2「~を~てもらいしました」
T:日本でどこか行きましたか。
S:はい!京都へ行きました。
T:いいですね、安さん。みなさん、京都の写真を見たいですね…?アンドレアさん、写真をみたいですか。
S:はい、見たいです。
・安さんはアンドレアさんなど近くの人に写真を見せる。(ケータイはさっと渡す)
・安さんが写真を探している隙があったら、他の学生にも旅行の思い出を語らせる。
T:いい写真でしたね。安さんは写真を見せましたね。じゃあ、アンドレさん、わたしは安さんに?
S:わたしは安さんに写真を…?
S:写真を見せてもらいました。(物知りな学生に期待)
T:安さんの写真がほしい人?
S:はい!
T:じゃあ、みんなのケータイに写真を送ってください。あとで。
S:えー・・・
T:安さんは、みんなに写真を送ります。じゃあ、ゴックさん、わたしは安さんに?
S:わたしは安さんに写真を…?
S:写真を送ってもらいます。
T:あ!安さんのメールを知っていますか。
S:知りません。
T:安さんはみんなにメールを教えます。あとで。フオンさん、わたしは安さんに?
S:わたしは安さんにメールを教えてもらいます。
・「写真を見せます。」は「先生に宿題を見せます。」の見せます。
・「写真を見せてもらいました。」は親切。相手から発信の場合、私のお願いを叶えてくれて場合などがある。(「親切」をキーワードに)
わたしは安さんに写真を見せてもらいました。
わたしは安さんに写真を送ってもらいます。
わたしは安さんにメールを教えてもらいます。
(学生と確認しながら文作り・音読)
○動詞の変形練習で口慣らし(見せます⇨見せてもらいました)
・見せます 貸します 書きます 教えます 作ります 手伝います 案内します 紹介します 説明します
手伝います 連れて行きます 直します 送ります 変えます 調べます 修理します 運転します とります
○言葉をつなげて「~てもらいました」の文作りをする(言葉はランダムに与え、結びつけさせる。動詞はます形の提示)
S:田中さんに地図を書いてもらいました。
S:鈴木さんに住所を教えてもらいました。
S:中村さんにはさみを貸してもらいました。
S:山田さんに京都を案内してもらいました。
S:伊藤さんに引越しを手伝ってもらいました。
S:上田さんにレポートを直してもらいました。
S:おばあちゃんにお菓子を作ってもらいました。
S:店の人にサイズを変えてもらいました。
S:兄に自転車を修理してもらいました。
○テキストB3の問題(音読・時間があればノートに2問書かせる)
S:わたしはワンさんに写真を見せてもらいました。
S:わたしはタワポンさんに田中さんを紹介してもらいました。
S:わたしはワットさんに地図を書いてもらいました。
S:わたしはカリナさんに電話番号を教えてもらいました。
○ペアを前に出しお題に沿って会話を作らせる(最終的には「~に~てもらいました」の発表。お題はペアだけ見ることができる)/C2
S:張さんにケーキを作ってもらいました。(最終発表)
S:マヤさんに引越しを手伝ってもらいました。(最終発表)
S:トゥイさんに駅まで連れて行ってもらいました。(最終発表)
…。(時間を見ながらお題の数は調整する)
B4「だれに~を~てもらいましたか/~に~てもらいました」
・サイン入りの色紙的なものを用意する。
T:これ!どうですか。
S:いいですね。
T:(サインを/名前を)書いてもらいました。有名な人です。
S:ジョニーデップ?ブラッドリー・クーパー?トム・クルーズ?だれ?
S:だれに(サインを/名前を)書いてもらいましたか。
T:清水先生に書いてもらいました。
だれに名前を書いてもらいましたか。
…清水先生に書いてもらいました。
(学生と確認しながら文作り・音読)
○イラスト(名前入り)を見ながら応答練習をする(文の内容は学生の想像で進める)
S:だれに傘を貸してもらいましたか。
S:田中さんに貸してもらいました。
S:だれにすき焼きを作ってもらいましたか。
S:山田さんに作ってもらいました。
S:だれに新しい社員を紹介してもらいましたか。
S:中山さんに紹介してもらいました。
S:だれに大阪を案内してもらいましたか。
S:上田さんに案内してもらいました。
S:だれにパソコンを修理してもらいましたか。
S:兄に修理してもらいました。
S:だれに引越しを手伝ってもらいましたか。
S:友達に手伝ってもらいました。
S:だれに写真を撮ってもらいましたか。
S:知らない人に撮ってもらいました。
○テキストB4の問題(音読・時間があればノートに2問書かせる)
S:だれに日本語を教えてもらいましたか。…小林先生に教えてもらいました。
S:だれに本を貸してもらいましたか。…佐藤さんに貸してもらいました。
S:だれに料理を手伝ってもらいましたか。…山田さんに手伝ってもらいました。
S:だれに京都を案内してもらいましたか。…木村さんに案内してもらいました。
▽「みんなの日本語」24課に関連するイラスト教材です。