教室用語

初日に教える教室用語イラスト集

学期はじめ、ひらがなもカタカナも読むことさえままならない学生に対して、色々な指示をすることは難しいものです。

ひらがなは読めなくても、イラストから想像し、耳で言葉を覚えてもらえれば、授業を進める手助けになります。

「教室用語」は未習の文型なども混じりますが、「これだけは覚えておこう」というスペシャルなものとして覚えてもらいましょう。

名前

「自分の名札を見せながら」「自分に手を当てて」

「名前」と示し、こちらのイラストも併せて想像してもらいます。

ちなみに、アメリカでは「Michael」は有名な名前ベスト10の中に入るそうです。

試験

書く振りをして「試験」です。

と言いながらイラストを見せます。

(「テスト」=「試験」としても分かりやすいですね。)

宿題

宿題プリントや宿題ノートがあれば、それを見せて

「宿題」と言いながら、こちらのイラストで確認しましょう。

名前・試験・宿題

「名前」「試験」「宿題」をそれぞれ導入した後で、こちらのイラストを合わせて

提示しても良いでしょう。

教室用語(言葉)1

お好きなサイズに合わせて印刷し、

下記に続く④からの表と繋げて提示してください。

聞いてください

耳に手を当てながら「聞いてください」として

イラストで確認します。

見てください

目から人差し指で黒板を指したり壁にかかってあるカレンダーを指したりしながら

「見てください」と伝え、イラストを提示します。

書いてください

ペンを持って、書く振りをしながら

「書いてください」と伝え、イラストを提示します。

質問してください

「質問してください」と伝え、イラストを提示します。

(ペアの会話練習で、Aさんは質問してください。Bさんは答えてください。などに使えます。)

答えてください

学生Aに(学生Bに)質問するように「質問してください。」と言い

学生Bは学生Aに答えるように「答えてください」と教える。

イラスト「質問してください」「答えてください」をセットで提示しても良いです。

〜てくださいセット

 

大きく印刷して、一気に提示する際にお使いください。

切り取って、オリジナル「教室用語」に貼ったり

ペープサートにして常時使えるようにしたりするのも

いいでしょう。

〜てくださいセット(カラーバージョン)

カラーで使いたい方はこちらのイラストをお使いください。

注目ポイントは赤で示してみました。

教室用語(言葉)2

教室用語1の続きです。

何度かリピートして定着を図りましょう。

ゆっくり言ってください

「隣の客はよく柿食う客だ(早く)」と、早口言葉を言い

「ゆっくり言ってください(イラストを指しながら)」

「隣の 客は よく 柿 食う 客だ(ゆっくり)」とオーバーなほどゆっくり言い直します。

(早口言葉は口ずさめるものを選びましょう。)

もう一度言ってください

「生麦生米生卵(早口でなくてもOK)」

「もう一度言ってください(ジェスチャー付き)」

「生麦生米生卵(1度目と同じスピードで)」

イラストも合わせて提示します。

待ってください

「待ってください」「ストップ!」

で通じそうです。

教えてください

「フクロウさん(フクロウを指しながら)です。」

教科書を読む振りをして、分からないジェスチャーと表情でフクロウに向かって

「(フクロウさん)教えてください。(手を合わせるなどジェスチャーがあるといいですね)」

「教えてください。(確認)」

〜てください(2)セット

こちらも切り貼りしたり

余白に言葉を書き込んだりしてお使いください。

〜してください(2)セット(カラーバージョン)

カラーの方が見やすいですね。

教室用語(言葉)3

「教室用語」1・2と合わせてお使いください。

いいです

「いいですか。」からの「いいです。」

「OK?」からの「OK」

シンプルでも伝わると思います。

だめです

「いいですか。」からの「だめです。」

「OK?」からの「NO(イラストはNGですが…)」

わかります

「分かりますか。」からの「分かります。」

拳と手のひらを合わせ(ひらめいた感じ)

「分かります。」としましょう。

分かりません

「分かりますか。」からの

悩んだ末、首を振って「分かりません。」

対比セット

「いいですか。」からの「いいです。」「だめです。」

「分かりますか。」からの「分かります。」「分かりません。」

対比セット(カラーバージョン)

「いいです。」は明るい感じ、「だめです。」は少し暗い感じのカラーにしました。

「分かります。」「分かりません。」吹き出しに色(ランプ)が付くと、パッと見て分かりやすいですね。

教室用語(言葉)4

「教室用語」1・2・3と合わせてお使いください。

ポイント

まだまだ日本語に慣れていない学生には、とにかくリピートを大切にして

「耳で音を聞き、話す」ということを繰り返し徹底させます。

「教室用語」の使い所は、これからの授業で導入し、徐々に慣れるよう導き

ここでは、簡単な内容をイラストでパパッと紹介する程度で良いでしょう。

今回紹介したイラストの使い方は、あくまで参考程度です。

ご自身でアイディアを凝らした授業になるよう、生かしていただけたらと思います。