初日に教える教室用語イラスト集
学期はじめ、ひらがなもカタカナも読むことさえままならない学生に対して、色々な指示をすることは難しいものです。
ひらがなは読めなくても、イラストから想像し、耳で言葉を覚えてもらえれば、授業を進める手助けになります。
「教室用語」は未習の文型なども混じりますが、「これだけは覚えておこう」というスペシャルなものとして覚えてもらいましょう。
名前
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/namae1.png)
「自分の名札を見せながら」「自分に手を当てて」
「名前」と示し、こちらのイラストも併せて想像してもらいます。
ちなみに、アメリカでは「Michael」は有名な名前ベスト10の中に入るそうです。
試験
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/shiken2.png)
書く振りをして「試験」です。
と言いながらイラストを見せます。
(「テスト」=「試験」としても分かりやすいですね。)
宿題
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/syukudai1.png)
宿題プリントや宿題ノートがあれば、それを見せて
「宿題」と言いながら、こちらのイラストで確認しましょう。
名前・試験・宿題
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/namae-shiken-syukudai.png)
「名前」「試験」「宿題」をそれぞれ導入した後で、こちらのイラストを合わせて
提示しても良いでしょう。
教室用語(言葉)1
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/kyoushituyougo.png)
お好きなサイズに合わせて印刷し、
下記に続く④からの表と繋げて提示してください。
聞いてください
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/kiitekudasai.png)
耳に手を当てながら「聞いてください」として
イラストで確認します。
見てください
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/mitekudasai.png)
目から人差し指で黒板を指したり壁にかかってあるカレンダーを指したりしながら
「見てください」と伝え、イラストを提示します。
書いてください
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/kaitekudasai.png)
ペンを持って、書く振りをしながら
「書いてください」と伝え、イラストを提示します。
質問してください
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/shitumonnshitekudasai.png)
「質問してください」と伝え、イラストを提示します。
(ペアの会話練習で、Aさんは質問してください。Bさんは答えてください。などに使えます。)
答えてください
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/kotaetekudasai.png)
学生Aに(学生Bに)質問するように「質問してください。」と言い
学生Bは学生Aに答えるように「答えてください」と教える。
イラスト「質問してください」「答えてください」をセットで提示しても良いです。
〜てくださいセット
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/kyoushituyougo-tekudasai.png)
大きく印刷して、一気に提示する際にお使いください。
切り取って、オリジナル「教室用語」に貼ったり
ペープサートにして常時使えるようにしたりするのも
いいでしょう。
〜てくださいセット(カラーバージョン)
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/shitekudasai2.png)
カラーで使いたい方はこちらのイラストをお使いください。
注目ポイントは赤で示してみました。
教室用語(言葉)2
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/kyoushituyougo2.png)
教室用語1の続きです。
何度かリピートして定着を図りましょう。
ゆっくり言ってください
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/slow.png)
「隣の客はよく柿食う客だ(早く)」と、早口言葉を言い
「ゆっくり言ってください(イラストを指しながら)」
「隣の 客は よく 柿 食う 客だ(ゆっくり)」とオーバーなほどゆっくり言い直します。
(早口言葉は口ずさめるものを選びましょう。)
もう一度言ってください
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/mouitido.png)
「生麦生米生卵(早口でなくてもOK)」
「もう一度言ってください(ジェスチャー付き)」
「生麦生米生卵(1度目と同じスピードで)」
イラストも合わせて提示します。
待ってください
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/mattekudasai.png)
「待ってください」「ストップ!」
で通じそうです。
教えてください
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/oshietekudasai.png)
「フクロウさん(フクロウを指しながら)です。」
教科書を読む振りをして、分からないジェスチャーと表情でフクロウに向かって
「(フクロウさん)教えてください。(手を合わせるなどジェスチャーがあるといいですね)」
「教えてください。(確認)」
〜てください(2)セット
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/shitekudasai3.png)
こちらも切り貼りしたり
余白に言葉を書き込んだりしてお使いください。
〜してください(2)セット(カラーバージョン)
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/kyoushitu3.png)
カラーの方が見やすいですね。
教室用語(言葉)3
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/kyoushitu4.png)
「教室用語」1・2と合わせてお使いください。
いいです
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/iidesu.png)
「いいですか。」からの「いいです。」
「OK?」からの「OK」
シンプルでも伝わると思います。
だめです
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/damedesu.png)
「いいですか。」からの「だめです。」
「OK?」からの「NO(イラストはNGですが…)」
わかります
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/wakarimasu.png)
「分かりますか。」からの「分かります。」
拳と手のひらを合わせ(ひらめいた感じ)
「分かります。」としましょう。
分かりません
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/wakarimasen.png)
「分かりますか。」からの
悩んだ末、首を振って「分かりません。」
対比セット
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/ii-dame.png)
「いいですか。」からの「いいです。」「だめです。」
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/wakarimasu-sen.png)
「分かりますか。」からの「分かります。」「分かりません。」
対比セット(カラーバージョン)
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/ii-dame2.png)
「いいです。」は明るい感じ、「だめです。」は少し暗い感じのカラーにしました。
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/wakarimasu-sen2.png)
「分かります。」「分かりません。」吹き出しに色(ランプ)が付くと、パッと見て分かりやすいですね。
教室用語(言葉)4
![](https://nihongopic.com/wp-content/uploads/2018/09/kyoushituyougo5.png)
「教室用語」1・2・3と合わせてお使いください。
ポイント
まだまだ日本語に慣れていない学生には、とにかくリピートを大切にして
「耳で音を聞き、話す」ということを繰り返し徹底させます。
「教室用語」の使い所は、これからの授業で導入し、徐々に慣れるよう導き
ここでは、簡単な内容をイラストでパパッと紹介する程度で良いでしょう。
今回紹介したイラストの使い方は、あくまで参考程度です。
ご自身でアイディアを凝らした授業になるよう、生かしていただけたらと思います。